特集 胎児・新生児の消化管機能と消化管疾患
各論
胃食道逆流 生理的および病的な胃食道逆流
白石 淳
1
SHIRAISHI Jun
1
1国立循環器病研究センター小児循環器内科部新生児科
pp.1593-1599
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001154
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はじめに
胃食道逆流(gastroesophageal reflux:GER)は,新生児~乳児では哺乳後の嘔吐や溢乳としてよくみられる生理的現象であり,健常児の多くでは成長とともに症状は自然軽快する。一方,早産児や低出生体重児や基礎疾患を有する児では胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)の合併を認め,嘔吐以外に酸素飽和度の低下,徐脈,無呼吸発作など,呼吸・循環動態に影響し,治療や全身管理が必要なことがある。
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