特集 胎児・新生児の消化管機能と消化管疾患
総論
プロバイオティクスとその効果
荒井 美輝
1
,
東海林 宏道
1
ARAI Yoshiteru
1
,
SHOJI Hiromichi
1
1順天堂大学小児科
pp.1570-1573
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001148
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はじめに
プロバイオティクスは,「宿主の腸内細菌叢の調整によって宿主に有益な影響を及ぼす微生物と,それらの増殖促進物質」と定義され,宿主の健康に寄与する。プロバイオティクスが腸管に有益な効果をもたらす機序として,腸内細菌叢の改善だけでなく,病原細菌の定着抑制や腸管バリア機能の促進,免疫調節機能を介して過剰な炎症を抑えることなどが知られている(表1)1)。
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