特集 数値からみる周産期医療 産科編
先天性感染症
金子 政時
1
KANEKO Masatoki
1
1宮崎大学大学院看護学研究科
pp.1214-1216
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001051
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はじめに
胎内感染を引き起こす母子感染症では,母体の抗体保有状況,集団感染閾値,母体の感染時期や食生活を含めた生活習慣などが母子感染に影響する。風疹感染,トキソプラズマ感染およびサイトメガロウイルス(CMV)感染は,胎内感染を引き起こす代表的な感染症である。しかし,この内,妊娠初期の母体血清抗体スクリーニングを推奨されているのは風疹のみであるが,いずれの感染症も母体の抗体検査が行われた場合には,その結果の正しい解釈とその後の確定検査を含めた適切な対応が求められる。そこで,本稿ではこれら3つの感染症に関係する「数値」に焦点を当てて解説する。
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