特集 NICU卒業生の予後と診療のポイント
先天性感染症 クラミジア
有山 雄太
1
,
岡崎 薫
1東京都立小児総合医療センター 新生児科
キーワード:
クラミジア感染症
,
Chlamydia trachomatis
,
Erythromycin
,
結膜炎-封入体
,
トラコーマ
,
感染症垂直伝播
,
肺炎-クラミジア
Keyword:
Chlamydia trachomatis
,
Trachoma
,
Chlamydia Infections
,
Conjunctivitis, Inclusion
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Erythromycin
,
Chlamydial Pneumonia
pp.1221-1226
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020360838
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●生後早期に熱がなく咳嗽が続くときはクラミジア肺炎を鑑別する必要がある。●クラミジア感染症は、母体からの産道感染で、生後2週間以内に発症する結膜炎と、生後8週目までに発症する肺炎がある。●診断は核酸増幅法が特異度・感度とも高く、血清抗体価は核酸増幅法の検体が採取できないときに補助診断として用いる。●治療は、エリスロマイシン内服が有効だが、肥厚性幽門狭窄症やコンプライアンスなどからアジスロマイシンなどを投与することもある。●多くは軽症だが、低体重児が肺炎に罹患すると重症化することがある。
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