特集 数値からみる周産期医療 産科編
産科合併症 妊娠高血圧症候群
渡辺 員支
1
WATANABE Kazushi
1
1愛知医科大学周産期母子医療センター
pp.1203-1207
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001049
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はじめに
妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy:HDP)は,妊娠時に高血圧を認める疾患で,母体の臓器障害や,胎児,胎盤の障害が発生し,母児の予後に影響を及ぼす可能性のある産科特有の疾患である。しばしば急激な病状の悪化を認めるため,HDPや合併する関連疾患に対する早期診断と適切な対応が必要となる。今回,HDPと関連疾患の診断のために必要な血液,尿検査などの生化学検査および超音波,MRI,CTなどの画像検査と,その検査結果から疾患の鑑別方法を概説する。
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