今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ
病態と新定義
妊娠高血圧症候群の新たな定義・臨床分類
渡辺 員支
1
1愛知医科大学周産期母子医療センター
pp.634-639
発行日 2018年7月10日
Published Date 2018/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209435
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●今回の改訂では,妊娠高血圧症候群に従来含めていなかった高血圧合併妊娠も含めるようになり,妊娠時に高血圧を認めた場合,妊娠高血圧症候群と定義する.
●高血圧と母体臓器障害,子宮胎盤機能不全を認める場合は,蛋白尿がなくても妊娠高血圧腎症とする.
●従来のように蛋白尿の多寡による重症分類は行わず,高血圧が重度の場合あるいは母体の臓器障害,子宮胎盤機能不全を認める場合に重症とする.軽症という用語は原則用いない.
●早発型の定義を海外に合わせて,従来の妊娠32週から妊娠34週未満に発症するものと変更する.
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