症例
胎児サイトメガロウイルス感染症の1例
若木 優
1
,
渡邉 佳織
1
,
鈴木 りか
1
,
野村 泰久
2
,
喜古 雄一郎
3
WAKAKI Yu
1
,
WATANABE Kaori
1
,
SUZUKI Rika
1
,
NOMURA Yasuhisa
2
,
KIKO Yuichiro
3
1大原綜合病院産婦人科
2太田西ノ内病院産婦人科
3福島県立医科大学病理病態診断学講座
pp.1129-1135
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001022
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はじめに
先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症は,TORCH症候群の一つとして新生児の予後に重大な影響を与える疾患である。出生前診断・胎内治療を施行し,予後を改善できた例も多く報告されてきている一方で,既感染によってIgGをもつ若い女性が減少していることから,妊婦中に初感染をきたし,多彩な症状をもつ新生児CMV感染症児が出生し続けており,未だ周産期の重大な課題といえる。
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