特集 周産期医療のヒヤリ・ハット―医療事故・医療紛争を防ぐために 産科編
総論
医師と患者のコミュニケーション
山口 育子
1
YAMAGUCHI Ikuko
1
1認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
pp.853-856
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000954
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はじめに
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)(以下,COML)は,患者の自立と主体的な医療への参加を目指し,1990年に活動をスタートした。当時,患者には情報が閉ざされていた時代のなかで,多くの患者は「医療のような専門性の高い内容は説明を受けても理解できない」と「受け身」で「お任せ」に甘んじていた。しかし,そこから脱却し,私たち患者一人ひとりが「いのちの主人公」,「からだの責任者」としての自覚をもった「賢い患者になりましょう」と呼びかけることから始めたのだ。それはいまなお,大切なメッセージとして伝え続けている。
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