連載 訪問先のちょっと気になる人。—精神科ナースはどう見る? どうする?・第5回
心療内科の医師とのコミュニケーション
萱間 真美
1,2
1国立研究開発法人国立国際医療研究センター
2国立看護大学校
pp.242-245
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201988
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相談❺
主治医ではない心療内科の処方、もしかしてちょっと違う?
ある訪問看護師より
がん末期の60代女性、Eさんです。転移があり、化学療法を継続しているものの余命は1年くらいだと言われています。独居で、「住み慣れたこの家でできるだけ1人で暮らしたい」「最後はA病院の緩和ケア病棟に入りたい」とのことで、当初は薬剤管理を目的に週1回の訪問看護でした。
しかし訪問し始めてみると、「薬売りが来る!」「来ないで!」と訪問に対する拒否があり、ようやく家に入れてもらえるようになると全く服薬できていないことが分かりました。また処方内容はがんに対するものではなく、同じ病院の心療内科によって「強迫性障害」と「認知症」との診断で、精神科の薬が主でした(セルトラリン®とセディール®)。
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