ベッドサイドの看護
患者とのコミュニケーションと患者理解
里中 ヨオ子
1
1大三輪病院
pp.334-338
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900365
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最近,インフォームド・コンセントという言葉を耳にする機会が多い.それも,臓器移殖や手術の説明に関して,また,患者の自己決定権などと関連づけての議論である.しかし,このような問題に限らず,私たち看護婦が病棟での普段の業務の中でも,患者との意思疎通をよくして気持ちよく療養してもらうことに心がけなければならない.患者に分かってもらえなかったり,“説明されても受け入れたくない”状況で治療関係が何となくギクシャクしていて,突然怒鳴られ,攻撃を向けられることもある.そして私たちは“問題の人”や“厄介者”“嫌われ者”を作ってしまう.
私たちの対応の未熟さや,一方的な説明となっていないかを見直してみる必要がある.以下,患者との看護場面を紹介して,問題提起してみたい.
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