特集 Controversies in perinatology 2023 新生児編
胃食道逆流がある早産児―EDチューブを安易に使用しない
幸脇 正典
1
KOUWAKI Masanori
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院新生児科
pp.78-80
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000753
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はじめに
ED(elemental diet)チューブによる栄養法は,胃をバイバスし,十二指腸または空腸に直接栄養を注入する栄養法である。従来胃から十二指腸への通過障害や胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)などによる嘔吐・体重増加不全を呈する症例に使用されてきた。最近では,早産児の慢性肺疾患(chronic lung disease:CLD)対策や無呼吸発作の予防を目的として使用される場合がある。しかし,超早産児に対する使用は,その有効性,安全性が確立されているわけではなく,EDチューブが原因と思われる重大な合併症も報告されている。
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