特集 頭痛患者で頭が痛いんです!
【コラム:頭痛小咄】
泣く子も黙る? インドメタシン反応性頭痛
上田 剛士
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1洛和会ヘルスケアシステム洛和会丸太町病院救急・総合診療科
pp.207
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201348
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片側頭痛におけるインドメタシンの効果は、“絶対的”であるとされており、『国際頭痛分類第3版beta版』1)の診断基準にも、「治療量のインドメタシンで完全寛解する」と明記されています。
少し込み入った話となりますが、インドメタシンの使用量には注意が必要です。『国際頭痛分類第3版beta版』1)では、「成人において経口インドメタシンは最低用量150mg/日を初期投与量として使用し、必要があれば225mg/日を上限に増量する」とされています。一方、わが国ではインドメタシン経口薬の使用量は、「最高量75mg/日まで、直腸投与(坐薬)は最高量100mg/日まで」とされています。日常臨床では、75mg/日までの投与で反応性を判断してよいと考えられますが、75mg/日のインドメタシンが無効の場合は、臨床所見を勘案しながら、総合的に判断する必要があります。
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