特集 Controversies in perinatology 2023 産科編
出血を伴う胎盤遺残―TAE
金城 忠嗣
1
,
銘苅 桂子
1
KINJO Tadatsugu
1
,
MEKARU Keiko
1
1琉球大学大学院医学研究科女性・生殖医学講座
pp.1737-1740
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000723
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はじめに
産科婦人科用語集・用語解説集(改訂第4版)によると,「胎盤遺残」とは,分娩第3期に胎盤が完全に娩出されずに,一部または大部分が子宮腔内に残留するもの,弛緩出血や産褥期の異常出血の原因となることがある,と記載されている1)。近年では,癒着胎盤,胎盤ポリープなど,胎児・胎児付属物の子宮内残存を総称してRPOC(retained products of conception)とよぶ2)。
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