特集 How to Follow-up―ハイリスク児フォローアップの必修知識2023
疾患別・領域別のフォローアップ
退院時にみられる疾患・合併症のフォローアップ
新生児・乳児消化管アレルギー
野村 伊知郎
1
NOMURA Ichiro
1
1国立成育医療研究センター好酸球性消化管疾患研究室アレルギーセンター
pp.625-629
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000880
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はじめに
新生児・乳児消化管アレルギー(食物蛋白誘発胃腸症,non-IgE-mediated gastrointestinal food allergyともに同義)は西暦2000年前後から増加してきた。2016年からは,生後6か月以降に多い,卵黄や大豆摂取後の反復嘔吐を起こすacute food-protein-induced enterocolitis syndrome(acute FPIES:アキュートエフパイス)が急増したため,そちらに気を取られがちであるが,依然,新生児期発症のchronic typeはコンスタントに発生していて,細心の注意が必要である。
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