増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
母体の栄養
1.母体栄養の基礎
5)妊娠中の基礎代謝量の変化―非妊娠時の基礎代謝も含めて
長谷川 慶太
1
,
春日 義史
1
,
田中 守
1
Hasegawa Keita
1
,
Kasuga Yoshifumi
1
,
Tanaka Mamoru
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
基礎代謝量
,
エネルギー消費量
,
体組成
Keyword:
基礎代謝量
,
エネルギー消費量
,
体組成
pp.240-244
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000514
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はじめに
基礎代謝量とは主要な生理機能や体温維持のための熱産生,排泄などを円滑に営むために必要な最小限のエネルギー量のことであり,いわばヒトが生きていく中で必要な最小限のエネルギー量のことである。妊娠中に必要なエネルギー量が同年代の成人女性よりも多いのは,胎児発育のためのエネルギー量を確保する必要があるというだけでなく,妊娠経過とともに基礎代謝量が増加することも寄与している。本稿では,基礎代謝量の定義と推定方法,および妊娠中の基礎代謝の変化と最新の測定方法について解説する。
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