増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
母体の栄養
1.母体栄養の基礎
3)拒食と偏食―母性機能に及ぼす影響
尾臺 珠美
1
,
宮坂 尚幸
1
Odai Tamami
1
,
Miyasaka Naoyuki
1
1東京医科歯科大学周産・女性診療科
キーワード:
拒食
,
神経性やせ症
,
摂食障害
,
偏食
Keyword:
拒食
,
神経性やせ症
,
摂食障害
,
偏食
pp.232-234
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000512
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拒食と偏食
拒食とは過度な食事制限により低体重になる摂食障害の一つであり,ボディイメージの歪みや,やせ願望による食行動異常を認め,精神症状に加え身体症状が出現し,飢餓状態や低栄養が進行すると致死的となる。一方,偏食は「食品の好き嫌いが極端であり,ある特定の食品を食べられない」という食の問題で,成長や発育に不可欠な栄養素の不足により健康に影響を与える可能性がある。病的なボディイメージの歪みはみられず必ずしも低体重にはならない。
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