特集 成育基本法と医療的ケア児等支援法に基づく育児支援
医療的ケア児等支援法に則った医療的ケア児と家族の支援
次子出産支援策と成果
近藤 正子
1
,
船戸 正久
2
KONDO Masako
1
,
FUNATO Masahisa
2
1大阪発達総合療育センター地域医療連携部
2大阪発達総合療育センター小児科
pp.1547-1551
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000392
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はじめに
わが国の2019年の出生数は,86万5,239人で過去最少となり(将来推計人口の出生中位推計90万4,342人と出生低位推計82万1,121人の間に位置),合計特殊出生率は,1.36で前年より0.06ポイント低下している(図1)1)。そうしたなか,子ども・子育て支援,家族支援は行政を含めた社会全体の問題である。わが国の子ども関連予算は欧州に比べ低水準であり,2021年度版少子化社会対策白書によると,「家族関係社会支出」の対国内総生産(GDP)比は1.65%(18年度)にすぎないとされる。17年度で3%超の英国やスウェーデンの半分程度であり,野田聖子こども政策担当相は「本気で人口減少と向き合うなら3%が必要だ」と強調する2)。
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