特集 見て,聞いて,触って,身体所見から考える妊産褥婦の異常とその対応
外陰部静脈瘤が痛い
中西 恵美
1
,
永松 健
1
NAKANISHI Megumi
1
,
NAGAMATSU Takeshi
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.1142-1144
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000283
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はじめに
外陰部静脈瘤は妊娠を契機として発症することが多いが,多くは分娩後に自然消失するため,妊娠中は経過観察となる場合がほとんどである。しかし,妊娠中に増悪して静脈炎や血栓症を発症したり,分娩時に外陰静脈瘤が破裂し大量出血をきたした症例の報告もあり注意が必要な病態である。
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