特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
産科編 分娩 外陰部の静脈瘤がひどいのですが、お産は大丈夫ですか?
有馬 香織
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1日本赤十字社医療センター 第一産婦人科
キーワード:
外陰疾患
,
静脈瘤
,
産後管理
,
妊娠合併症-心臓血管系
,
自然分娩
Keyword:
Varicose Veins
,
Natural Childbirth
,
Vulvar Diseases
,
Postnatal Care
,
Pregnancy Complications, Cardiovascular
pp.241-242
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088323
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<回答のポイント>1)妊娠を契機に下肢静脈瘤が出現することは多い。妊娠中に外陰部静脈瘤まで出現し、悪化することもある。2)むくみやだるさなどの症状がある場合には、弾性ストッキングの着用を勧める。有効な治療はなく、静脈瘤の予防が重要である。長時間の立位・仰臥位を避ける、適度な運動、側臥位や下肢を挙上し休息・就寝する、入浴、マッサージ、妊娠中の過度な体重増加を避ける、便秘の予防などをアドバイスする。3)分娩への影響はほとんどないが、静脈瘤からの出血が増加することもあり、会陰切開などは慎重に行う。
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