特集 外陰疾患を極める
8.外陰部腫瘤 ②
帆足 俊彦
1
T. Hoashi
1
1日本医科大学付属病院皮膚科(准教授)
pp.1127-1131
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001001
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外陰部に生じる,腫瘤を呈する皮膚良性疾患について解説を行った。日常的によくみられる,粉瘤,脂肪腫,色素性母斑を取り上げた。治療はいずれも外科的切除である。粉瘤と脂肪腫は支障がなければ経過観察でも構わない。脂肪腫は大きい場合や,画像診断で不均質に描出される場合は脂肪肉腫との鑑別が必要である。色素性母斑は,臨床的に類似した悪性腫瘍である悪性黒色腫との鑑別が難しい場合があり,注意すべきである。
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