特集 周産期と最先端サイエンス
境界領域:先天性疾患・遺伝性疾患への挑戦
ダウン症治療研究最前線 アルジャーノンによるダウン症出生前治療の可能性
小林 亜希子
1
NAKANO-KOBAYASHI Akiko
1
1京都大学医学研究科形態形成機構学
pp.997-1000
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
ダウン症候群(ダウン症,21トリソミー)はヒト21番染色体が1本多いことによりひき起こされるもっとも多い染色体異常である。現在出生前診断が可能であるものの,その治療法はまだないのが現状である。本稿ではダウン症の出生前治療の可能性を示す「アルジャーノン」の取得経緯と,今後の方向性について紹介したい。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.