特集 周産期と最先端サイエンス
産科領域
コンピュータサイエンス・エンジニアリングの進歩 AIのCTGへの応用
加藤 浩介
1
,
永松 健
1
KATO Kosuke
1
,
NAGAMATSU Ken
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.953-956
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000235
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AIと深層学習
AI(人工知能)という言葉が聞かれるようになって久しい。国内で初めて現在のAIブームは第3次AIブームとよばれるものである。1980年代の第2次AIブームにおけるAIは,いわゆるエキスパートシステムとよばれるもので,さまざまなルールを機械に埋め込ませて,情報解析を行わせるというアプローチであった。そのため膨大な知識をすべて人間の手で入力する必要があり,労力的な観点からも有用性に限界があった。2000年代からの第3次AIブームでは,自ら膨大な情報のなかからアルゴリズム自身が必要な要素とルールを発見する機械学習とよばれる研究が行われてきたが,その一手法として登場し,一世を風靡しているのが深層学習である(図1)。
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