特集 Late preterm・Early termを展望する
各論
新生児編―Late preterm児の予後 神経学的後障害
宮原 大輔
1
,
竹内 章人
1
MIYAHARA Daisuke
1
,
TAKEUCHI Akihito
1
1国立病院機構岡山医療センター小児神経内科
pp.622-625
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000143
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
late preterm infant(LPI)の神経学的予後は,かつて正期産児と同等と考えられてきた。しかし,近年LPIの神経学的予後に関する報告が増加するにつれ,この集団の神経学的予後は必ずしも良好ではないことがわかってきた。大脳白質の髄鞘化は在胎35~40週にかけて急速に進行し,在胎34週の児の脳容積は成熟児の65%しかないといわれている1)。また,34~36週ごろは脳内の神経ネットワークの形成にも重要な時期であるといわれている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.