特集 生殖補助医療の進歩と周産期医療
小児科の立場から
不妊治療と先天異常―インプリンティング異常を含めて
衣斐 恭介
1
,
高橋 尚人
1
IBI Kyosuke
1
,
TAKAHASHI Naoto
1
1東京大学医学部附属病院小児科
pp.407-410
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000094
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はじめに
1978年に英国で世界初の体外受精児が誕生1)して以来,生殖補助医療(assisted reproductive therapy:ART)は不妊症に悩む人たちの大きな助けとなってきた。近年ではますます多くの児が不妊治療により出生しており,現在では世界中で毎年20万人以上の児がARTにより出生している2)。わが国でもARTによる出産は年々増加傾向にあり,ART出生児の数は直近10年間で約2.1倍増加している(2010年:28,945人,2019年:60,598人)3,4)。
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