今月の主題 エピジェネティクスと臨床検査
トピックス
ゲノムインプリンティング機構と疾患
副島 英伸
1
Hidenobu SOEJIMA
1
1佐賀大学医学部分子生命科学講座分子遺伝学エピジェネティクス分野
キーワード:
メチル化可変領域
,
インプリンティング調節領域
,
インプリンティングドメイン
,
片親性ダイソミー
Keyword:
メチル化可変領域
,
インプリンティング調節領域
,
インプリンティングドメイン
,
片親性ダイソミー
pp.683-688
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101626
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1.はじめに
ゲノムインプリンティングは,両親から受け継いだ一対の対立遺伝子のうち,その親の性に従って一方の親由来の遺伝子のみが発現する現象である.ゲノムインプリンティングを受ける遺伝子(インプリント遺伝子)は,胎児や胎盤の発育・成長にかかわるものが多い.インプリンティングに異常が起きると様々な疾患が発症する.本稿では,現在までにわかっているゲノムインプリンティング調節機構とヒト疾患との関連を解説する.
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