特集 0歳児と耳鼻咽喉科─新生児・乳児への対応─
【診療の実際】
検査値の読み方
大津 雅秀
1,2
Masahide Otsu
1,2
1兵庫県立こども病院耳鼻咽喉科
2兵庫県こどものきこえ相談センター
キーワード:
聴性脳幹反応
,
聴性定常反応
,
耳音響放射
,
条件詮索反応
Keyword:
聴性脳幹反応
,
聴性定常反応
,
耳音響放射
,
条件詮索反応
pp.873-878
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002240
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聴力検査の前に
本稿では乳児の聴力検査の読み方について概説する。難聴を疑われて受診する0歳児の診察に際しては,保護者から家庭での児の音への反応の様子1)を聴取し,母子健康手帳で出生週数・体重,新生児聴覚検査(NHS)の結果,サイトメガロウイルス(CMV)尿検査結果を確認する。NHSがリファー(要精査)かパスの結果だけではなく,機器の種別,自動ABR(Auditory Brainstem Response:聴性脳幹反応)またはOAE(Otoacoustic Emission:耳音響放射)かが記載されており,検査結果が貼付されていることがある。パスであっても,自動ABRの掃引回数が1万回を超えていたり筋電妨害率が高い場合には聴力が35dB前後という可能性があるし,OAEで一部の周波数での反応が不良の場合は特定の周波数での聴力障害の可能性がある(図1)。

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