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特集 障害学Update
トピックス
聴覚障害―聴こえ(音受容)のメカニズム
Mechanisms in Sound Perception.
吉田 雅文
1
Masafumi Yoshida
1
1産業医科大学耳鼻咽喉科
1Department of Otorhinolarynglogy, School of Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
外有毛細胞の運動性
,
蝸牛active process
,
耳音響放射
,
人工内耳
Keyword:
外有毛細胞の運動性
,
蝸牛active process
,
耳音響放射
,
人工内耳
pp.1003-1005
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108223
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はじめに
聴覚障害に対するリハビリテーションの分野における最大のトピックスには,人工内耳の臨床応用がある.補聴器がほとんど効果のないきわめて高度の難聴者に,内耳に埋め込んだ電極で直接聴神経を刺激することにより,新たな聴覚をもたらすものである.アメリカでは1984年にFDAにより承認され,わが国においても1991年に輸入承認され,1994年には保険適用へと進んだ.
人工内耳に関しては,その開発の経緯とわが国における現況の詳細な特集1)が既にあるため,本稿ではこのような進歩の背景となった聴覚生理学上の最近の知見について紹介したい.
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