連載 わたしの研究歴
内耳電気生理研究から耳硬化症臨床研究へ
植田 広海
1
Hiromi Ueda
1
1名鉄病院耳鼻咽喉科中耳サージセンター
キーワード:
内耳電気生理
,
耳硬化症
,
耳音響放射
Keyword:
内耳電気生理
,
耳硬化症
,
耳音響放射
pp.788-791
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001158
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はじめに
私は,1979年に名古屋大学医学部を卒業し,1年間のローテート研修後名古屋大学医学部耳鼻咽喉科学教室に入局し大学院生となった。三宅弘教授に研究テーマは自分で決めてよいと言われたので,当時ABR検査が出たてのころで他覚的聴力検査に興味があったため,棚橋汀路先生をボスとする聴覚電気生理グループに入った。当時はうさぎを使って,聴覚刺激による脳幹のニューロンの反応を週に1回夜を徹して行っていたが,理論がわからないせいもありあまり興味が持てなかった。そんなときに縁あってNorth Carolina州にあるNIEHS(国立衛生研究所環境健康部門)の小西輝三先生の元へ1年間visiting fellowとして留学する機会を得た。
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