特集 0歳児と耳鼻咽喉科─新生児・乳児への対応─
【総論】耳鼻咽喉科領域における0歳児の病気
頸部領域
鈴木 法臣
1
Noriomi Suzuki
1
1国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科
キーワード:
先天性囊胞
,
乳児血管腫
,
リンパ管奇形
Keyword:
先天性囊胞
,
乳児血管腫
,
リンパ管奇形
pp.846-849
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002233
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はじめに
新生児や乳児の日常診療において,頸部の皮膚異常や腫瘤を診る機会は必ずしも多くはない。頸部腫瘤の多くは炎症性や反応性の頸部リンパ節腫脹ではあるものの,先天性の囊胞性疾患,乳児血管腫やリンパ管奇形,悪性腫瘍などの鑑別が必要な腫瘤もある。
0歳児の解剖学的な特徴として,新生児や乳児の頸部は短く,生後9カ月頃までは浅頸筋膜内に脂肪が蓄積していることや,生後5カ月頃までは喉頭が高位にあることで舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨が重なり気味であることなどから,年長児と比べると触診が難しい1)。一方問診では,この時期は本人からの情報はほとんど得られないため,保護者からの聴取が重要となる。新生児や乳児においてはこのような制限のもとで診察を行わなければならない。本稿では0歳児の頸部領域の診察の流れと鑑別疾患について解説する。

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