Japanese
English
症例
口唇に生じたリンパ管静脈奇形の1例
Lymphatic-venous malformation of the lips
吉田 春奈
1
,
村上 遥子
1
,
荒木 信之
1
,
北見 由季
1
,
末木 博彦
1
Haruna YOSHIDA
1
,
Haruko MURAKAMI
1
,
Nobuyuki ARAKI
1
,
Yuki KITAMI
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学講座(主任:末木博彦教授)
キーワード:
リンパ管奇形
,
口唇
Keyword:
リンパ管奇形
,
口唇
pp.265-268
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003111
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12歳,男児。1年前より左上口唇に丘疹を自覚し,徐々に増大したため,当科を紹介受診した。上口唇左側の粘膜側に16×7mm大の範囲で,カエルの卵状の白色~紅色の丘疹が集簇していた。生検を施行し,リンパ管,一部静脈と考える管腔構造が多発していたため,リンパ管静脈奇形と診断した。造影MRI検査の結果,病変は左上口唇全層に及んでいた。硬化療法目的に他院に紹介となった。リンパ管静脈奇形は従来リンパ管腫とよばれていたものの混合型のひとつである。口唇にできるリンパ管腫の報告は少ない。また,リンパ管静脈奇形という呼称はまだ浸透していない。ISSVA分類による疾患名の変更があったが,未だに従来の呼称が使われており,ISSVA分類の普及が望まれる。
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