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特集 医師の働き方改革 総チェック
働き方改革の手法
救急部門の医師交代勤務が整形外科医の働き方改革を支える
Shiftwork System of the Emergency Department Supports the Work Style Reform of Doctors of the Hospital
福岡 敏雄
1
Toshio FUKUOKA
1
1公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院救命救急センター
1Department of Emergency and Critical Care Center, Kurashiki Central Hospital
キーワード:
救急診療
,
emergency care
,
働き方改革
,
work style reform
,
交代勤務
,
shiftwork system
Keyword:
救急診療
,
emergency care
,
働き方改革
,
work style reform
,
交代勤務
,
shiftwork system
pp.69-73
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202536
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医師の働き方改革を進めるには,救急診療や夜間休日の診療の維持が課題になる.当院の病床数は1,000床を超え,年間入院患者3万人,うち救命救急センターからが約1万人である.整形外科関連の救命救急センターの受診状況を調査したところ,整形外科受付の受診患者は全体の10%と比較的多いが,入院を要したのはその8.3%であり救急受診患者全体の入院率(約25%)に比べると低かった.また,実際に整形外科医の診察を要したのは29%で,緊急手術を要したのは平均月10件程度,深夜帯は月に2,3件であった.この結果に基づいて,2022年中に深夜帯はコンサルトと緊急呼び出し体制とする方針である.働き方改革への取り組みは,全病院的な協働をもって可能となる.具体的に進める中で,それぞれの診療科の救急や夜間業務担当者の役割の大きな変化を引き起こしており,これからも慎重に緻密に進める必要があると感じている.
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