発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012220167
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大分大学と大分県外科医会所属の48施設52診療科に勤務する外科医師232名を対象にアンケート調査を行い、医師個人と勤務施設の環境、診療状況、福利・厚生の観点から、外科医が「仕事が楽しいと感じない」要因を検討した。その結果、現行の外科医の労働環境は決して恵まれたものではないが、外科医の醍醐味である手術や緊張度の高まる救急の従事時間が適度に長い仕事にやりがいを感じ、楽しいと考える外科医が多く、「仕事が楽しいと感じない」要因は、執刀数が少なく、勤務時間や事務時間さらには月間救急従事時間が少ない非都市部病院であった。現在の外科医の労働条件の改善だけでなく、学生教育や研修医教育を通じて、学生に真の外科医の魅力を伝える必要があると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012