特集 感覚器のリハビリテーション
嗅覚障害のリハビリテーション診療
わが国での取り組み
奥谷 文乃
1
Fumino Okutani
1
1高知大学安全・安心機構・医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学
キーワード:
リハビリテーション
,
嗅神経細胞
,
ターンオーバー
,
認知機能
,
嗅覚刺激療法
Keyword:
リハビリテーション
,
嗅神経細胞
,
ターンオーバー
,
認知機能
,
嗅覚刺激療法
pp.680-683
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001629
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はじめに
近年耳鼻咽喉科領域でもリハビリテーション治療が注目され,テキストも上梓された1)。感覚機能については聴覚・前庭覚・嗅覚が紹介されている。本誌の読者のほとんどは耳鼻咽喉科医で,鼻副鼻腔疾患が原因となる気導性の嗅覚障害の手術や投薬による治療を得意とする方々が多いと推測される。しかし,日常臨床ではそれ以外の原因による,投薬の効果が得られない,あるいは,画像上手術適応とはならない嗅覚障害症例に多く遭遇する。リハビリテーションが新たな有力な治療法の1つとして期待されている。

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