聴覚生理から頭頸部癌臨床へ－風に吹かれて漂うままに－

はじめに

　古希を迎え，医師人生も終幕を迎えているが，本連載の優れた先達の回想を読むと，ああすればよかった，なぜこの工夫をしなかったのかと，悔悟の念に堪えない。私の失敗談を記すことで若い先生の糧になればと思い寄稿する。