Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
風はどこから吹いてくる?―「マイ・ルーム」
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.485
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108384
- 有料閲覧
- 文献概要
80年代末から障害者を扱った映画が急増している.この種の映画の年譜を作ってみてわかったことだが,火をつけたのは,ダスティン・ホフマンの「レインマン」だ.つまり,これ以降,社会的なインパクトの強いスーパー・スターたちが,競うようにして障害者を演じるようになった.
トム・クルーズ,ロバート・デ・ニーロ,ダニエル・ディ・ルイス,アル・パチーノ,ハリソン・フォード,メル・ギブソン,トム・ハンクス(2回),ジョディ・フォスター,ケビン・ベーコン,レオナルド・ディカプリオ,さらに,障害をもつ子の親としてニック・ノルティとスーザン・サランドン.日本でも山田洋次がこのような風を意識して映画作りを進めたし(「息子」,「学校Ⅱ」),テレビドラマでも,「星の金貨」,「愛していると言ってくれ」,「ピュア」,「オンリー・ユー」,「未成年」などヒット作が続いた.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.