特集 外来ではじめよう! 音声・発話・嚥下のトレーニング
【私はこうしている―外来におけるトレーニング】
音声・発声に関わる頸部のリラクゼーション
渡嘉敷 亮二
1
Ryoji Tokashiki
1
1新宿ボイスクリニック
キーワード:
外喉頭筋
,
喉頭マッサージ
,
過緊張性発声障害
,
リハビリテーション
Keyword:
外喉頭筋
,
喉頭マッサージ
,
過緊張性発声障害
,
リハビリテーション
pp.1377-1381
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001358
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はじめに
機能性発声障害の多くは声のつまりを主訴とする。痙攣性発声障害(spasmodic dyshonia:SD)もその98%は内転型で声のつまりを主訴とする1)。当施設では10年ほど前から“声のつまり”を訴える患者の多くが頸部の筋,特に外喉頭筋の過剰な緊張を有していることに気づき,その緊張度を評価することで診断や治療の方針を決めている。今回のテーマである「頸部のリラクゼーション」については,古くから成書にある“あくび・ため息法”やSOVTE(semi-occluded vocal tract exercises)なども頸部をリラックスさせる効果があるが,本稿では外喉頭筋に直接アプローチする方法についてのみ述べる。
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