特集 高齢者の疑問にどう答えるか
喉頭・気管・嚥下領域
声がつまってしまい,うまく話せません。病気なのでしょうか?
竹本 直樹
1
,
讃岐 徹治
1
Naoki Takemoto
1
,
Tetsuji Sanuki
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
高齢者
,
声のつまり
,
過緊張性発声障害
,
内転型痙攣性発声障害
Keyword:
高齢者
,
声のつまり
,
過緊張性発声障害
,
内転型痙攣性発声障害
pp.1109-1112
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000757
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はじめに
高齢者において発声障害を訴えられる方は,約20~30%に見られる。高齢者のQOLを低下させる大きな要因となっている1,2)。高齢化が進む日本の社会においては喫緊の課題である。声が “つまる” という表現は,発声時に声門過閉鎖からくる状態を一般的に指す。本稿では,声のつまりをきたす疾患の代表である過緊張性発声障害と内転型痙攣性発声障害を紹介する。
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