Japanese
English
研究
新たなリラクゼーションの可能性―感覚調整室の実施可能性についての検討
Breakthrough in the field of relaxation:The sensory modulation room and its validity
山野 真弓
1
,
石塚 裕大
1
,
大迫 充江
1
,
青柳 雄三
2
Mayumi YAMANO
1
,
Hirodai ISHIZUKA
1
,
Mitsue OSAKO
1
,
Yuzo AOYAGI
2
1国立精神・神経医療研究センター病院
2埼玉県立精神医療センター
キーワード:
統合失調症
,
医療観察法病棟
,
感覚調整室
Keyword:
統合失調症
,
医療観察法病棟
,
感覚調整室
pp.1403-1408
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100342
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Abstract:本研究の目的は,統合失調症患者に対する感覚調整室の静穏化効果について従来のリラクゼーション法との比較検討を行い,実施可能性について予備的検討することである.当院医療観察法病棟に入院中の統合失調症患者を対象とし,いずれの介入も週1回30分×4回実施した.静穏化の効果の評価としては著者らの作成したvisual analogue scale(VAS)の「不安・緊張」,「怒り」,「疲労」,「心地よい」,「楽しい」,「さわやか」の項目を,各介入セッション前後に実施した.結果は,参加者ごとに4回のセッションの平均値を算出し,介入前後における変化について検討した.全例中断なく実施することができ,両群とも「不安・緊張」,「怒り」,「疲労」の項目は軽減し,「心地よい」,「楽しい」,「さわやか」は増加した.これらのことから当施設における感覚調整室の実施可能性が十分にあることが確認された.
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