特集 外来ではじめよう! 音声・発話・嚥下のトレーニング
【トレーニングをはじめるための基礎知識】
音声治療
金子 真美
1
Mami Kaneko
1
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
音声治療
,
semi-occluded vocal tract exercises(SOVTE)
,
forward focused voice
Keyword:
音声治療
,
semi-occluded vocal tract exercises(SOVTE)
,
forward focused voice
pp.1357-1359
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001352
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
音声障害治療
音声治療の基本は,音声障害の予防(声の衛生指導)と発声動態の適正化(音声治療)からなる。発声動態の適正化の目的は声帯振動の適正化であり,それが奏効すれば結果的に良好な声門閉鎖が得られる。たとえわずかに声門間隙があっても,良好な声帯振動が得られれば声の良化は十分期待できる。その要となるのが呼吸,声帯振動,共鳴腔に焦点をあてた発声動態の適正化である。呼吸,声帯振動,共鳴腔の調整を行う音声治療手技にはさまざまなものがあるが,どの手技で音声改善が得られるかを評価することが重要である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.