特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
音声障害の治療
病態に応じた対応―加齢性音声障害
前川 圭子
1
Keiko Maekawa
1
1神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科
キーワード:
音声障害
,
音声治療
,
加齢性音声障害
,
加齢性声帯萎縮
Keyword:
音声障害
,
音声治療
,
加齢性音声障害
,
加齢性声帯萎縮
pp.484-486
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000551
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はじめに
高齢化が急速にすすむ現代社会で,加齢,特に老化に伴う身体機能の低下は看過できない問題で,発声発語器官においても例外ではない。特に社会生活ではコミュニケーションを音声言語に依存するため,発声発語器官の機能低下が社会活動への参加制限を引き起こすこともありうる。また発話量の少なさは加齢性音声障害の発症に関連するとの報告もある1)。コロナ禍の昨今,発話機会の減少とともに音声障害を訴える高齢者がさらに増加する可能性もある。
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