特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
鼻領域
舌下免疫療法により好酸球性消化管疾患が生じた症例
安田 誠
1,2
,
岡本 翔太
2
Makoto Yasuda
1,2
,
Shota Okamoto
2
1京都第二赤十字病院耳鼻咽喉科・気管食道外科
2京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
舌下免疫療法
,
副反応
,
好酸球性消化管疾患
Keyword:
舌下免疫療法
,
副反応
,
好酸球性消化管疾患
pp.1017-1021
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001239
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はじめに
アレルゲン免疫療法は,他の薬物療法と異なりアレルギー疾患の自然経過の修飾が期待でき根本的な治療として重要な位置付けにある。わが国では,皮下免疫療法(subcutaneous immunotherapy:SCIT)と舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)の2種類が実臨床で行われている。なかでもSLITは2014年よりスギ花粉症に対して2015年よりダニ通年性アレルギー性鼻炎に対してそれぞれ保険診療となり,SCITに比べて注射の痛みがないこと,アナフィラキシーショックなどの致死的な副反応がほとんどないことなどからSCITに代わって急速に国内で浸透していった。
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