特集 COVID-19後の診療の工夫と心のケア
【各論】 こころのケアと治療
COVID-19後の抑うつ症
清水 謙祐
1,2
Kensuke Kiyomizu
1,2
1吉田病院精神科
2宮崎大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
キーワード:
COVID-19
,
抑うつ症
,
若年女性自殺者数増加
,
ネガティブケイパビリティ
,
薬物療法
Keyword:
COVID-19
,
抑うつ症
,
若年女性自殺者数増加
,
ネガティブケイパビリティ
,
薬物療法
pp.887-893
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001193
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
COVID-19による精神障害
アメリカのCOVID-19羅患患者62,354人において,感染診断から90日以内に5人に1人が精神疾患(不安症,うつ病,不眠症)を発症していたと報告された1)。認知症の発症頻度も増加していた。他の呼吸器疾患やインフルエンザと比較して,精神疾患発症が2倍であった。また,精神疾患の既往のある人はない人に比べて,COVID-19感染リスクが65%高かった。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.