連載 症例をどうみるか
内視鏡下鼻内手術にて加療した鼻口蓋管囊胞の2症例
刑部 こずえ
1
,
堀越 友美
1
,
田中 是
1
,
菊地 茂
1
Kozue Osakabe
1
,
Tomomi Horikoshi
1
,
Sunao Tanaka
1
,
Shigeru Kikuchi
1
1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
鼻口蓋管囊胞
,
内視鏡下鼻内手術
,
開窓術
Keyword:
鼻口蓋管囊胞
,
内視鏡下鼻内手術
,
開窓術
pp.459-462
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001049
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はじめに
鼻口蓋管囊胞とは,上顎骨の鼻口蓋管に胎生期の残存上皮から発生する顎骨囊胞である。人口の1%程度存在すると言われ,比較的稀な良性疾患であるが根治には手術が必要である。かつては経歯齦部または経口蓋的アプローチでの囊胞摘出と閉鎖が標準治療であったが,近年では低侵襲な内視鏡下の開窓術の報告が増えている。
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