連載 症例をどうみるか
短鼻を伴った鼻口蓋管囊胞に対し内視鏡下鼻腔手術を施行した1例
波多野 孝
1,2
,
桑原 達
1
,
福井 健太
2
,
大氣 大和
2
,
折舘 伸彦
1
Takashi Hatano
1,2
,
Tatsu Kuwahara
1
,
Kenta Fukui
2
,
Yamato Oki
2
,
Nobuhiko Oridate
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
鼻口蓋管囊胞
,
短鼻
,
内視鏡下鼻内手術
,
鼻腔底粘膜弁
Keyword:
鼻口蓋管囊胞
,
短鼻
,
内視鏡下鼻内手術
,
鼻腔底粘膜弁
pp.344-348
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001012
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はじめに
鼻口蓋管(切歯管)囊胞(nasopalatine duct cyst:NPDC)は胎生期の口蓋突起癒合部前方部分において鼻腔と口腔を連絡する形で存在する鼻口蓋管に上皮が残存することにより形成される先天性囊胞性疾患である。治療には経歯齦部法,経口蓋法による囊胞の完全摘出や,より低侵襲な治療である内視鏡下鼻内法による囊胞の鼻腔への開窓術などが行われる。
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