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特集 高血圧の病態と管理の最前線
各論―各病態における降圧目標と治療
睡眠時無呼吸症候群
Sleep apnea syndrome
河野 圭志
1
KONO Keiji
1
1神戸大学大学院医学研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
高血圧
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
中枢性睡眠時無呼吸
Keyword:
睡眠時無呼吸症候群
,
高血圧
,
閉塞性睡眠時無呼吸
,
中枢性睡眠時無呼吸
pp.229-234
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000851
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はじめに
睡眠中の無呼吸や低呼吸の発作を繰り返す疾患を睡眠関連呼吸障害(sleep related breathing disorders:SRBD)とよび,そのなかに睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)は含まれる(表1)1)。SASには,閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)と中枢性睡眠時無呼吸(central sleep apnea:CSA)があるが,大半は上気道閉塞を原因とするOSAであり,呼吸努力が消失するCSAは稀である。OSAは二次性高血圧の最も多い要因であることが知られていること,高血圧患者にも高頻度にOSAがみられることから,高血圧治療においてOSAを適切に診断し治療することは,非常に重要である2~4)。本稿では,SASと高血圧の関係を示す疫学から,病態,診断,治療についてまでを概説する。
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