増刊号 術前画像と術中解剖—カンファレンスで突っ込まれないための知識〔特別付録Web動画〕
3.咽頭・喉頭領域
睡眠時無呼吸に対する手術
北村 拓朗
1
,
鈴木 雅明
2
,
髙橋 梓
1
,
伊藤 有紀
1
,
岩永 明日菜
1
,
鈴木 秀明
1
1産業医科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
2帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
睡眠時無呼吸症候群
,
閉塞部位診断
,
セファロメトリー
,
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
Keyword:
閉塞性睡眠時無呼吸
,
睡眠時無呼吸症候群
,
閉塞部位診断
,
セファロメトリー
,
口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
pp.172-178
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202690
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Point
●閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する外科的治療の適応や術式決定のためには,咽頭視診や経鼻内視鏡検査に加え,補助的に画像診断を用い上気道形態の評価を行う必要がある.セファロメトリーは頭頸部の顎顔面の硬組織ならびに軟組織双方を頭部矢状面上に投影し評価することが可能で,OSAの補助診断の一手法としてもその有用性が認識されている検査法である.
●セファロメトリーの項目のうち,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)の効果予測因子として,facial axis,PNS-P,MP-H,lower pharynxなどが知られている.
●PNS-P,MP-H,lower pharynxは電子カルテ上の画像システムでも計測可能であり,PNS-P>40mm,MP-H<20mm,lower pharynx>8mmを基準としてUPPPの適応を判定する.
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