特集 検査結果・検査報告書をどう読むか―感染症・生理機能検査編
感染症検査の結果を読む―治療への活用
小児感染症の検査と結果の見方
外池 百合恵
1
,
仲野 敦子
1
Yurie Tonoike
1
,
Atsuko Nakano
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
キーワード:
小児
,
血液検査
,
易感染
,
頸部リンパ節炎
Keyword:
小児
,
血液検査
,
易感染
,
頸部リンパ節炎
pp.403-406
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000100
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はじめに
小児,特に乳幼児は採血の手技が難しいこともあり,一般外来における小児感染症の検査は培養同定検査や迅速診断キット検査が中心である。細菌・ウイルス検査については本誌の他稿を参照されたい。小児上気道感染症はcommon diseaseであり,特に2歳未満の小児は構造的,機能的,免疫学的に未成熟であることから反復遷延しやすい1)。本稿では,小児の年齢による変化をふまえた血液検査結果の特徴と,小児上気道感染症における “易感染” と “頸部リンパ節炎” の2つの徴候から鑑別すべき小児特有の疾患について述べる。
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