特集 重症化に注意! 口腔・咽頭・喉頭の急性感染症
深頸部感染症
深頸部感染症の合併症とその対応 気道狭窄
山田 弘之
1
Hiroyuki Yamada
1
1伊勢赤十字病院頭頸部・耳鼻咽喉科
キーワード:
深頸部感染症
,
気道狭窄
,
気管切開
,
術後喉頭浮腫
Keyword:
深頸部感染症
,
気道狭窄
,
気管切開
,
術後喉頭浮腫
pp.1483-1485
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000377
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はじめに
CTによる感染領域・範囲の特定が容易になり,また適正な抗菌薬投与や迅速な外科的処置が浸透してきた現在,深頸部感染症が致死的になることは稀となった感はある。したがって深頸部感染症の予後を左右するのは気道狭窄の有無,そしてその対応の適否によるとも言える1)。しかしながら現状では,気道確保の要否,要と判断した場合の挿管・気管切開の選択は,各施設や医師の判断に委ねられているのが実情である。
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