特集 メニエール病とその周辺疾患
メニエール病関連疾患の最新知見
遅発性内リンパ水腫
堤 剛
1
Takeshi Tsutsumi
1
1東京医科歯科大学耳鼻咽喉科
キーワード:
メニエール病
,
遅発性内リンパ水腫
,
同側型
,
対側型
,
指定難病
Keyword:
メニエール病
,
遅発性内リンパ水腫
,
同側型
,
対側型
,
指定難病
pp.1321-1323
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000336
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はじめに
遅発性内リンパ水腫はメニエール病同様内リンパ水腫を病因とする疾患であり,1971年の亀井らの報告1)が初出と考えられている。その後Nadolら2),Wolfsonら3),Schuknecht4)の報告により疾患概念が確立されていった。その病態をSchuknecht5)は,先行する高度感音難聴の原因となった内耳病変が二次的な同側内リンパ囊や前庭水管の萎縮・線維性閉塞を起こし,その結果内リンパ液の吸収の障害による内リンパ水腫が形成されるとした。
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