中耳加圧装置を用いた難治性メニエール病，遅発性内リンパ水腫の治療

Trans-tympanic middle ear overpressure treatment in patients with Ménière's disease and delayed endolymphatic hydrops

POINT

●難治性メニエール病，遅発性内リンパ水腫に対して，新たに薬事承認・保険収載された中耳加圧装置による治療について紹介する。

●中耳加圧治療の歴史は古く，1970年代から研究が始まり，Meniett^®，鼓膜按摩（マッサージ）器，中耳加圧装置（EFET01）と継承されている。

●中耳加圧装置による治療は，「中耳加圧装置の適正使用指針」を遵守することが望ましい。

●治療効果は，患者に月間症状日誌を必ず記載させることで，めまい係数などにて評価し，めまい症状，眼振所見だけでなく，定期的に聴力検査を行うことが肝要である。